Gift It Next

- フィリピンでの青年海外協力隊活動記録(2015-2017) -

はじめての提案書、その後

9月17日に、防災計画作成の提案書を

カウンターパートに提出してから、2週間。

今日は、その後の状況について。

 

防災計画の作成に向けて、

私がカウンターパートへ依頼した事項は、主に3つだった。

①各種GISデータの提供

②質問への回答

③防災関連のミーティングやイベントへの同行許可

 

まず、『各種GISデータ』。

これは、翌週月曜にはすっかり忘れられていて、

再度お願いしたところ、その日中にshapeファイルの提供を受けた。

受領したデータは、バランガイ境界や道路情報、

バランガイホール、教会、避難所、住居などの施設情報、ハザードリスク等々。

地形図がないのが、少し気になるところ。

重ねる背景図によって位置がずれることを

カウンターパートも気にしていた。

 

続いて、『②質問への回答』。

これはなんと、翌週月曜に「回答書いたからデータ渡す」と、

提供を受けた。結構細かな質問も多かったのに、この早さ。

 

そして、『③ミーティングやイベントへの同行許可』。

一昨日までは、カウンターパートから

一度も声をかけてもらえていなかったが、

なんと昨日はじめて、町内の防災訓練への同行と、

奥地のバランガイの橋の確認に同行させていただいた。

 

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(学校で実施されていた地震防災訓練の様子。)

 

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(改修工事を予定している橋。寸法を測っていた。)

 

 

カウンターパートから、あたたかな対応を受けているなか、

私はいま、町防災計画の骨子修正に奮闘している。

 

 

具体的には、

JICA(日本のコンサル)の支援のもと、国が作成した

防災計画のテンプレートやチェックリスト、

また、2つの先進地域の防災計画を参考に、

現在すでに作成されている町の防災計画の骨子をアレンジしている。

 

 

これが、全くうまく進まない。

既存の計画が、

国のテンプレートの内容やチェックリストの項目と大きく異なっていて、

手を入れるのが、難しい。

 

だからといって、今ある計画を否定するようなことはしたくなくて、

今のものを生かしながら、より内容を濃く広く、

そして国の指針に合わせて作成しようと思っていると、

エクセル表が、なんだかぐちゃぐちゃになり・・。

 

加えてすべて英語でできているから余計時間がかかる。

電子辞書を片手に作業を進めるも、

意図されていることが、ダイレクトに頭に入ってこない。

そんなだから、いただいたGISデータも、質問への回答も

未だに見ることができていない。

 

防災計画の中で重要なのは、この6年間で何をするのか、という計画の部分で、

骨子は、ぱぱっと作成して、必要な情報をまわりの方へお願いして、

計画の部分についての検討や話し合いに入りたいのに、

こんなところでつまずいていてはだめ、と焦るものの、

これを作成しないと、次に進めない。。うーむ。

 

 

こんな状況なのに、これに加えて

JICAと会社への「第一号報告書※」の提出時期に差し掛かる。

※私たち協力隊員は、数カ月に一度、JICAへ報告書を提出する必要がある。

(3か月目の報告書は、そんなにボリュームのあるものではないけれど。)

 

 

12月までの3か月間は、

防災計画を作成しながら、町について知るとても大切な時期。

今月中には、複数のバランガイへの調査もしたいし、GISデータも確かめたい。

やりたいことが、たくさんあるのに、なんだか力不足。

 

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(公園にある、大きな木。その下でバランガイMTGを実施していた。)

 

海外の防災計画の作成に携われるなんて、とても貴重な機会。

毎日を大切に生きなくちゃ。

 

帰国まで、あと1年半。