Gift It Next

- フィリピンでの青年海外協力隊活動記録(2015-2017) -

スタディツアー@パヤタス地区、カシグラハン地区(7月18日)

18日は、同期のHくんが調整してくれた

NGO「ソルト・パヤタス」さん(http://www.saltpayatas.com/)による

スタディツアーに参加させていただいた。

 

ソルトさんは、

フィリピン・ケソン市パヤタス地区とその周辺の貧困地区で、

子どもやお母さん方を中心に、

教育と収入向上のサポートをされている団体。

 

1994年にスタディツアーでパヤタス地区を訪れたお二人の日本人が

活動をはじめられたとのこと。

 

スタディツアー当日は、

ケソン市およびその周辺から集められたゴミでできた“ごみ山”と、

その周辺で、ごみ山からお金になるものを集めて生計を立てられている

「スカベンジャー」の方や物売りの方の生活を視察させていただいた。

 

また、ソルトさんがここでなさっている

・子どもエンパワメント事業(就学支援、ライフスキル教育等)

・ママエンパワメント事業 ※現在は刺繍グループ「Likha」の活動に発展

などの活動場所にも伺い、活動のお話を伺った。

http://likha.shop-pro.jp/

 

 

ごみ山の状況は、とても深刻。

農村から移り住んだ人、自然災害により家を無くした人たちが、

決して安くない家賃や電気料金などの支払いに追われながら、

ごみでできた丘の脇で、精一杯生きている。

 

サンダルで拾ったものから資源ごとに分別をする方。

裸足でその周りを走り回る子どもたち。

いつ立ち退きを強いられるかも分からない場所で、生活をする方々。

 

 f:id:yuki107:20150721003911j:plain

(ごみの山。その脇にたくさんの家が連なる)

 

ごみ山に入るためには、IDカードを持ち、

指定のユニフォームを着用する。

その発行手数料やユニフォーム代も自治体へ支払う必要があるとのこと。

 

ここで生活する方々に、いま私個人でできることは、

 

きっとこの状況を、伝えていくこと。

そして、そこで生活する方々を、消費活動を通して応援することと思い、

刺繍グループが手作りした商品を2つ購入させていただいた。

どれも、とてもかわいい。

 

 

(上記の商品を購入。写真は、「Likha」さんHPより引用)

 

 

きっと必要なのは、

いま、このような場所で生活されている方々を応援する活動、

そして、このような方々をうまない社会づくりだと思う。

 

前者は、

知ること・調べること、誰かと共有することや問題を発信すること、

刺繍グループの方々の商品を購入することや募金すること、

そこで活動するNGOの会員になること等だろうか。

 

後者は、

高機能なゴミ焼却場の導入、害の少ないごみのリサイクル、

そして、都市部への出稼ぎ(ごみ山で生活する方)を減らすべく

農村の貧困を少しでも減らしていくことや、

自然災害で命だけでなく、財産をまもること等だろうか。

もちろんそれが、難しいことは、わかる。

 

いろんな問題が、国内外を問わず、つながっていると思う。

私は任地で、命だけでなく、その方々の持つ財産をどれだけまもれるか。

この場所で学ばせていただいたこと、気づいたことを、

しっかりと自分の活動につなげていこうと思った。