スタディツアー@パヤタス地区、カシグラハン地区(7月18日)
18日は、同期のHくんが調整してくれた
NGO「ソルト・パヤタス」さん(http://www.saltpayatas.com/)による
スタディツアーに参加させていただいた。
ソルトさんは、
フィリピン・ケソン市パヤタス地区とその周辺の貧困地区で、
子どもやお母さん方を中心に、
教育と収入向上のサポートをされている団体。
1994年にスタディツアーでパヤタス地区を訪れたお二人の日本人が
活動をはじめられたとのこと。
スタディツアー当日は、
ケソン市およびその周辺から集められたゴミでできた“ごみ山”と、
その周辺で、ごみ山からお金になるものを集めて生計を立てられている
「スカベンジャー」の方や物売りの方の生活を視察させていただいた。
また、ソルトさんがここでなさっている
・ママエンパワメント事業 ※現在は刺繍グループ「Likha」の活動に発展
などの活動場所にも伺い、活動のお話を伺った。
ごみ山の状況は、とても深刻。
農村から移り住んだ人、自然災害により家を無くした人たちが、
決して安くない家賃や電気料金などの支払いに追われながら、
ごみでできた丘の脇で、精一杯生きている。
サンダルで拾ったものから資源ごとに分別をする方。
裸足でその周りを走り回る子どもたち。
いつ立ち退きを強いられるかも分からない場所で、生活をする方々。
(ごみの山。その脇にたくさんの家が連なる)
ごみ山に入るためには、IDカードを持ち、
指定のユニフォームを着用する。
その発行手数料やユニフォーム代も自治体へ支払う必要があるとのこと。
ここで生活する方々に、いま私個人でできることは、
きっとこの状況を、伝えていくこと。
そして、そこで生活する方々を、消費活動を通して応援することと思い、
刺繍グループが手作りした商品を2つ購入させていただいた。
どれも、とてもかわいい。
(上記の商品を購入。写真は、「Likha」さんHPより引用)
きっと必要なのは、
いま、このような場所で生活されている方々を応援する活動、
そして、このような方々をうまない社会づくりだと思う。
前者は、
知ること・調べること、誰かと共有することや問題を発信すること、
刺繍グループの方々の商品を購入することや募金すること、
そこで活動するNGOの会員になること等だろうか。
後者は、
高機能なゴミ焼却場の導入、害の少ないごみのリサイクル、
そして、都市部への出稼ぎ(ごみ山で生活する方)を減らすべく
農村の貧困を少しでも減らしていくことや、
自然災害で命だけでなく、財産をまもること等だろうか。
もちろんそれが、難しいことは、わかる。
いろんな問題が、国内外を問わず、つながっていると思う。
私は任地で、命だけでなく、その方々の持つ財産をどれだけまもれるか。
この場所で学ばせていただいたこと、気づいたことを、
しっかりと自分の活動につなげていこうと思った。